不倫や企業調査など、探偵や興信所に対する需要はありますが、両者の違いを理解している人は少ないです。目的に合わせて的確な場所に依頼しないと、無駄な労力になってしまいます。
本記事では、探偵と興信所の違いについて解説。この記事を読めば、探偵と興信所の重要な違いを理解して、自分のニーズに合った選択ができるようになります。
探偵と興信所の違い
探偵と興信所の違いについて、以下3つの観点から解説します。
調査内容
現在は、探偵と興信所の調査内容に大きな違いはありません。大きな違いがあったのは、遡ること明治時代~です。
元警察官が作って生まれたのが探偵です。探偵に元警察官が多いわけが理解できますね!
過去の探偵に依頼する一般的な調査内容は、以下のとおりです。
- 不倫調査
- 行方不明者の捜索
- 素行調査
- 身辺調査
- ストーカー行為の証拠収集
- いじめや嫌がらせの調査
個人の悩み解決がメインであり、幅広い業務がありました。今でもそれは変わりません。インターネット上の名誉毀損やプライバシー侵害に関する調査も可能です。
探偵の調査は、法的なトラブルや訴訟に備えた証拠集め役として重宝されています。依頼者の問題解決に向けて、専門的な技術を用いて密かに行動するのが特徴です。
興信所も明治時代に誕生しました。
過去の興信所の調査内容は、企業の信用に関する情報収集がメインでした。具体的な調査内容は以下のとおりです。
- 企業の信用
- 教育歴や職歴
- 資産状況
- 商取引における対象企業の信頼性
法律相談に基づく情報収集や、海外に関する情報収集など、マクロ(巨大)なサービスが多かったです。企業の信頼性を確かめるうえで重要な役割を果たし、利害関係者の重大な決断をする際の判断要素となります。
現在の探偵と興信所には、大きな差はなく両者とも同じ調査を行っています。例えば、探偵でも企業の信用調査を行っているところもありますし、興信所でも行方不明者の捜索を行っているところもあります。
どちらかと言えば、企業の信用調査を行っている探偵は少ないといった印象です。
僕は、妻の不倫の証拠をつかみたいんだよね。
不倫の証拠をつかみたいなら、浮気調査に強い探偵または興信所を選ぶと良いですね。
各会社のサイトや口コミ、実績などを確認してみると強みが分かりますよ。
探偵か興信所かを迷うよりは、ご自身の悩まれている問題を解決できる会社を選ぶようにしてください。各会社によって得意・不得意があります。
法律の位置づけ
探偵と興信所は探偵業法に基づいて行われます。探偵業法とは、探偵業の業務の適正化を目的とした法律で、平成19年から施行中です。探偵業を営むには、公安委員会への届出が必要です。探偵業法による規制は、興信所も含めた探偵業全体に適用されています。
» 全日本総合調査業協会
探偵業法では、依頼者の秘密を守る義務や、不当な情報収集を規制するなど、厳格な規則が設けられています。規則があるからこそ、依頼者は安心して調査をお願いすることが可能なのです。
法律違反が発覚した場合、探偵や興信所には罰則が科される場合があります。探偵や興信所を選ぶ際は、法律を遵守して適切にサービス提供しているかどうかを確認することが重要です。
ネット上でできる探偵の選び方
料金
探偵と興信所の費用にも大きな差はありません。ただ、各事務所によって費用を決められるので費用相場をつかむことが重宝になってきます。
調査料金の相場を知る
探偵への浮気調査の場合、30万円~120万円程度が相場です。人件費だけでなく資料作成費などを含めた金額です。調査プランや調査期間によるため、相場料金にはかなり範囲が広くなっています。
探偵の浮気調査費用の相場を確認する
どちらもサービス内容によって料金が異なるので、参考程度に留めましょう。複数社に見積もりをして相場を適切に理解することで後のトラブルを防げます。基本料金だけでなく、調査に必要な時間や複雑さに応じて追加費用がかかるのが一般的です。成功報酬型の場合、結果によって料金が変動する可能性もあります。
探偵と興信所の選び方
探偵と興信所の選び方のポイントは以下の4つです。
※青字をタップすると読みたい箇所に飛べます。
調査目的に合わせる
探偵や興信所を選ぶ際には、まず自分の調査目的を明確にすることが大切です。探偵や興信所が得意とする調査内容を確認しましょう。目的に応じた選択が結果に大きく影響します。目的に沿った調査方法を提供しているか、手法が目的に適合しているかを確認してください。
僕の場合、妻の浮気問題を解決したいから浮気調査に強いところが良さそうだな!
無料相談の有無を確認する
探偵や興信所を選ぶ際には、無料相談の有無も確認しましょう。無料相談はサービスの質を見極めるチャンスです。無料相談を通じて、依頼前に自分の抱える問題を詳細に話し、適切なアドバイスを受けられるかを確認できます。
連絡手段も事前に確認可能です。電話やメールなど、自分に最も都合の良い方法で相談できるかを判断してください。相談した内容に基づいた必要な調査の範囲や方法について具体的な提案をしてもらえるかも重要なポイントです。
事前見積もりをする
探偵や興信所を選ぶ際には、事前見積もりも重要です。サービス内容と料金の透明性を保つためです。複数の探偵事務所や興信所に見積もりを依頼して、詳細な金額を内容別に要求します。見積もりでは、調査時間や人数などが明記されているかチェックし、隠れ費用がないかも確認しておきます。
追加料金が発生する場合は、どのような内容の際に必要かを確認し、返金規定についても理解しておきましょう。同じ調査内容に対して、複数の提案を比較検討し、提案の質や対応の速さも評価対象に加えておきます。事前にしっかりと見積もりを取ることで、納得のいく探偵や興信所を選べます。
実績や評判をチェックする
興信所や探偵事務所を選ぶ際は、実績や評判の確認が不可欠です。実績が豊富なことは、多様な案件に取り組み、解決へと導いた経験がある証拠です。過去に解決した問題の数や種類をチェックすることで、信頼性を見極めましょう。
評判の確認も、依頼するかどうかの重要な判断材料となります。公式サイトやパンフレットなどで公開されているケースが多いです。インターネットを活用して、口コミサイトやSNSでの評判も調べておきましょう。
第三者機関からの受賞歴やメディアでの取材歴も、信頼度の高さを示す指標になります。調査後のフォローアップやサポート体制が充実しているかどうかも、長期的な視点で見ると大切な要素です。業界内でのポジションや専門性を理解し、自分のニーズに合致する探偵や興信所を選択しましょう。
探偵と興信所のよくある質問
探偵と興信所のよくある質問について解説します。
調査の質に違いはある?
探偵と興信所では、調査の質に差はありません。探偵と興信所と比べるのではなく、総合的に質のよい事務所を選ぶようにしてください。探偵と興信所が得意とする調査の種類や手法が異なるためです。
» 探偵はどこまで調べられる?
調査がバレるリスクはある?
バレるかどうかは、探偵や興信所のスキルや経験に左右されます。経験豊富であれば、ほとんどリスクなく調査を行うことが可能です。しかし、不注意で相手に気づかれる可能性は拭いきれません。
探偵との事前打ち合わせが重要です。バレてしまったときの対策を立てておくことも、探偵の選定において重要です。
状況に応じて柔軟に調査方法を変更する能力があるかどうかも、リスクを抑えるのに役立ちます。相談の際にどのような調査をするか具体的に聞いておきましょう。
» 探偵事務所につけられた精神的苦痛
依頼後のキャンセルは可能?
キャンセルが可能かどうかは、各社のキャンセルポリシーによります。多くの場合、調査開始前であればキャンセルできるケースが多いです。契約時のキャンセル条件を契約書でしっかり確認しましょう。
依頼者の秘密は守られる?
依頼者の秘密は確実に守られます。探偵業は探偵業法により厳格な守秘義務が課せられており、業務中に知り得た情報を外部に漏らすことは法律で禁止されています。個人情報保護法に基づき、情報管理も徹底されています。
探偵業者は契約時に秘密保持契約を締結することが可能です。依頼者は自分の情報が外部に漏れることなく、安心して調査を依頼することができます。調査終了後も情報の取り扱いについてフォローがあるため、不適切な使用の心配もありません。
万が一、業務上知り得た秘密を漏洩した場合、探偵業者には罰則が科せられます。以上の理由から、依頼者の秘密は確実に守られると言えます。
調査結果はどのように報告される?
調査結果は詳細な報告書として提供されます。収集された証拠や資料は、依頼者が理解しやすい形式でまとめられています。写真やビデオ、音声記録などが添付されることもあります。
報告書が詳細である理由は、依頼者が調査の内容や結果を正確に把握できるようにするためです。不倫調査では写真やビデオが証拠として含まれることが多く、企業調査では財務記録や取引履歴が重要な証拠となることがあります。
必要に応じて、調査結果の報告は口頭でも行われます。依頼者が報告内容について質問や相談をする場合、探偵や調査員が直接説明を行うことで、より深く理解することが可能です。
探偵に調査を依頼するメリット・デメリット
探偵に調査を依頼するメリット・デメリットについて解説します。
探偵に調査を依頼するメリット
探偵に調査を依頼する最大のメリットは、専門知識と経験を持つプロフェッショナルが対応するため、正確な情報が得られる点です。調査の専門家である探偵は、さまざまな手法を活用して効率的に情報を集めます。
浮気調査や行方不明者の捜索、企業の信用調査など、幅広い分野で役立ちます。探偵が行う調査は法的手続きに則っているため、得られた証拠を法廷で使用することも可能です。裁判などのときに強力な証拠として役立ちます。
自分で調査を行う場合、感情的なバイアスがかかりやすく、正確な情報を得るのは難しい可能性も。しかし、第三者である探偵が客観的に調査を行うことで、信頼性の高い結果が得られます。自分で調査をする手間やリスクを省き、安心して結果を待つことも可能です。
探偵は依頼者のプライバシーを厳守し、調査内容や結果を秘密にします。複雑なケースでも適切な方法で対応し、違法行為を避けるため法律に準拠した調査を行います。探偵に調査を依頼することは非常に有効です。
探偵に調査を依頼するデメリット
探偵に調査を依頼する際のデメリットには、以下のような点が挙げられます。
- 費用が高額になることがある
- 調査の結果が期待通りでない可能性がある
調査が長期にわたる場合、費用が予算を超えてしまう可能性があります。専門的な技術を必要とする場合、費用はさらに増えることが多いです。
違法な調査方法を用いる探偵業者も存在するため、信頼できる業者を選ぶことが重要です。違法な調査を行う業者に依頼すると、依頼者自身が法的なトラブルに巻き込まれるリスクが高くなります。
プライバシーの侵害リスクがあることもデメリットの一つで、依頼内容や調査方法には慎重な検討が必要です。依頼者自身のプライバシーや対象者のプライバシーを保護することが求められます。
精神的な負担も無視できません。調査が長期間にわたる場合、依頼者は常に結果を気にし続けることになり、ストレスが増すことも考えられます。
調査結果が法的に使えない可能性もあります。法廷で証拠として認められない場合、せっかく得た情報が役に立たないことも。リスクを理解した上で、探偵を選ぶことが大切です。
【目的別】探偵事務所ランキング
興信所に調査を依頼するメリット・デメリット
興信所に調査を依頼するメリット・デメリットを解説します。
興信所に調査を依頼するメリット
興信所に調査を依頼するメリットは以下のとおりです。
- 法的手続きに基づく信頼性
- 公正で客観的な情報収集
- 信頼性の高い証拠提供
- 企業の信用調査と取引先の背景確認
- ビジネスにおける不正やリスクの未然防止
- プライバシー保護の徹底
- 包括的な情報収集
興信所は豊富な経験と専門知識を持っており、特に企業向けの調査に強みがありました。信頼性と専門性、プライバシー保護の観点から、興信所に調査を依頼することは非常に有益です。
最近は興信所と探偵の違いは、ほぼありません。
興信所に調査を依頼するデメリット
興信所に調査を依頼するデメリットは複数あります。以下を確認してください。
- 調査費用が高額になることがある
- 調査結果が期待通りとは限らない
- 法的に問題が発生する可能性がある
- プライバシー侵害のリスクがある
- 調査対象者にばれるリスクがある
- 調査期間が長引く可能性がある
- 調査結果が法廷で証拠として使えない場合がある
- 信頼できる興信所を見つけるのが難しい
- 調査範囲に制限がある場合がある
- 結果が得られなかった場合でも費用が発生することがある
興信所を利用する場合は、費用や調査範囲、結果の期待値について、十分検討してから依頼することが重要です。
探偵と興信所どちらを選んでも大丈夫!
探偵と興信所どちらを選んでも大丈夫です。以下に詳細を解説します。
- 個人的な問題を抱えている場合
- 企業として情報を収集したい場合
個人的な問題を抱えている場合
個人的な問題を抱えている場合は、探偵を選ぶのがおすすめです。探偵は個人的な問題に強く、対象者に気づかれずに調査する能力が高いためです。浮気調査や人探しといった個人的な事情に関する調査において、探偵は迅速かつ柔軟に対応できます。以下のようなケースにも対応可能です。
- 家出・失踪者の捜索
- ストーカー被害の証拠収集
- 個人間の金銭トラブルの解決支援
- 友人・家族の素行調査を依頼
探偵は機動力があり、短期間で結果を出すことができるため、急ぎの問題や緊急の対応が必要な場合に非常に有効です。
興信所でも個人的な問題に対応しています。
企業として情報を収集したい場合
企業として情報を収集したい場合は、興信所を選ぶのがおすすめです。興信所は企業の調査に適しており、法的な手続きを重視して信頼性の高いデータを提供できるからです。企業の信用調査やリスクマネジメントにおける情報収集など、長期間にわたる詳細な調査が必要な場合に役立ちます。
企業の経営判断や取引先の評価において、興信所は非常に重要な役割を果たします。
探偵でも企業調査を行っているところもあります。しいて言うなら、割合としては浮気調査が多いです。
まとめ
探偵と興信所の調査できる内容に違いはありません。調査内容を理解し、自分のニーズに合ったサービスを提供しているかを確認しましょう。相場の料金は出ているものの、内容や期間によってかなりバラつきがあります。詳細は、無料相談や見積もりの段階で確認しておくべきです。
透明性も重要なチェックポイントです。過去の実績や評判をリサーチすることで、探偵や興信所の信頼性を見極められます。キャンセルポリシーについても、事前に理解しておくのが望ましいです。
» 探偵を雇うお金がないときの対処法!
最後までお読みいただきありがとうございました。